父親 | 28歳なんのとりえもないサラリーマンの思いつき日記

父親

小さい時は照れがあって、

父親と二人でじっくり話した事はなかった。


でも週末に実家に帰って、色々と話した。


僕の父親はもう64歳だけど、

未だに職人として現場で日々働いている。


自分が仕事をするようになって、

父親の偉大さが分かるようになったと思う。


そして父親に

「今まで仕事をやってきて、

 この人には絶対に勝てないという人は居た?」

と聞くと、

「居ない。」

とはっきり答えた。


その後で

「ひとつ、ひとつの仕事では

 負けるなと思う人は居るけど、

 トータルで負けるとは思った事はない。」

と言っていたけど、


僕は居ないと言い切った父親が

とても羨ましいと思った。


もう40年以上も同じ仕事をしているばずなのに

昔以上の情熱を捧げて、

今でも若いものにも負けないと思っている。


実際同僚の人に聞いて事があるが、

腕はあるし、クレームは父親がした仕事は

皆無に近いらしい。


この人に追いつき、追い越せる日が来るのだろうか。


そして僕は何十年も情熱を傾ける事が

出来る仕事に出会う事が出来るだろうか。


父親の事を改めて尊敬出来、

そして悲しくもあった日であった。